【超おすすめ本】THE TEAM 5つの法則 著:麻野耕司
どうもkmasです。
これから、自分が読んだ本から得た気づきを備忘の意味も込めてブログに残していきたいと思います。目標は月に2冊!!これだけだと目標小さいですが、ほかのやりたいことを考えるとこれが限界。。。余裕が出てくればさらに3、4冊と増やしていきたいと思っています。
本日の一冊は、『THE TEAM 5つの法則』著:麻野耕司 です。
著者はこの日本において、唯一無二と言ってもよいであろうモチベーションコンサルティングというサービスを提供している会社であるリンクアンドモチベーションの取締役である麻野さん。
まず読んだ感想としては
・「チームとは?」をわかりやすく説明してくれている(理論)
・チームの目標設定、メンバー選定、モチベーション管理などを体系的に理解できる(方法論・具体的事例)
・各法則の学術的根拠がちゃんとある(根拠)
→これらを総合して、なにより早く自分のチームで試してみたい!!と思わせてくれる一冊です。
なんせ冒頭の言葉が「チームを科学する」ですからね、言葉通り科学的にチームを解き明かしてくれています。
ただし科学と言っても決して難しい言葉が並んでいるわけではなく、理論的な部分を可能な限りかみ砕いて、どんな年代やポジションの方でもわかるような形で書かれているため、楽しく最後まで読み進めることができました。
この本の軸となっているのは↓の5つの法則です。
Aimの法則(目標設定)
Boardingの法則(人員選定)
Communicationの法則(意思疎通)
Decisionの法則(意思決定)
Engagementの法則(共感創造)
これらを順々に説明していく形の内容ですが、記憶に残った事柄を箇条書きします。
Aimの法則(目標設定)
→意義目標・成果目標・行動目標
Boardingの法則(人員選定)
→柔道型・サッカー型・野球型・駅伝型
→軸は環境の変化度合いと人材の連携度合い
→メンバー選びの入口と出口戦略の違い
→チームの均質性と多様性
Communicationの法則(意思疎通)
ルール設定のポイント
→①:what 設定粒度
→②:who 権限規定
→③:where 責任範囲
→④:how 評価対象
→⑤:when 確認頻度
→水平質問と垂直質問
→志向と能力の見極め
→心理的安全を阻害する要因:無知、無能、邪魔、批判的と思われる不安
Decisionの法則(意思決定)
→独裁・多数決・合議
→影響力の源泉:専門性・返報性・魅了性・厳格性・一貫性
Engagementの法則(共感創造)
→エンゲージメントの4P:Profession/PhilosophyPeople/Privilege
→エンゲージメントの公式:WILL(報酬・目標の魅力)×CAN(達成可能性)×MUST(危機感)
→感情報酬
どの章も非常に読み応えのあるものになっているのですが、私の中で特に興味深く読み進められたのが最後のEngagementの法則(共感創造)の章でした。
モチベーションコンサルティングを標榜している会社の取締役が書く、まさにモチベーションを維持・アップさせていく方法論ということで非常に興味があったからです。
チームで何かを成し遂げていくにはメンバーの必ず成功させるぞ!という強い気持ちを継続させることが必要ですが、その方法として具体的に何をどうしたら?というのはチームをリードする方々のそれぞれのやり方になりがちだと思います。
というか、メンバーのモチベーション管理なんて正直なところできているマネジメントのほうが少ないと思います。大体のマネージャーは上がこう言っているから、とか評価につながるからといった(サラリーマンにとっては大切と重々承知はしていますが)表面的なことでメンバーを動かそうとする人が多いという認識です。
しかしこの書籍ではそれすらも法則としてルール化してくれておりスッと理解することができます。
ぜひみなさんにも読んでいただきたいのですが、チームがチームとして機能し続けるためには絶対に必要なこと、そして実行する際の法則について体系的に書かれているので、これからチームをまとめる役割を担うどんな年代の方でも役にたつこと間違いなしの一冊です。